グリム童話にひたる日、図書館のひととき
- 図書館教育
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今日は中等部3年生のクラスで司書の松井さんが素話を語りました。素話(すばなし)とは、紙芝居や絵本などを使わずに、話者が物語をすべて覚えて心に入れたうえで声だけで語るものです。生徒たちは、圧倒されていました。「え、何も見ないで話をするの?」という戸惑いも最初みえました。が、話が進むにつれてしんとした教室のなか、どんどん物語に引き込まれていく様子が見てとれました。20分ばかり、お話にひたりました。
今日生徒たちが聞いたのは「熊の皮を着た男」というグリム童話のひとつでした。
この時間、生徒たちはパソコンも閉じ、聴くことに集中している様子。
終わった後には感想を言ってくれる生徒もいました。「わたしも幼いころ『そらまめくんのベッド』を覚えて家で家族に話していたことがあります。」とか、「いい話でした、また聞きたいな」など。なかには「この話読んだことがあります!」という生徒も。
想像力をふくらませて物語を味わった時間となりました。
司書の松井さんは、一度大人のお話会でこの物語を聞いたことがあり、ずっと心に残っていたそうです。今回、お話をしてみて「生徒生ひとりひとりと目が合って、みんなが物語に耳を傾けてくれていることがよくわかりました」と感想を言っていました。
また、図書館内には、実は本だけではなくいろいろな小物などもあります。
なかでも、最近ヨシタケシンスケ展で求めた「ちいさい神さま」の人形や、絵本各種がじわじわ人気をあつめています。
ちいさい神さまにむかって「筋肉痛が治りますように」と小声でお願いしている人もいました。
(もうすぐ球技会なのです)
そして、120年に一度咲くという竹の花も今館内で、展示中です。
昨日理科の先生が自宅から持ってきて展示してくださいました。丁寧な説明つきです。しかもルーペもあり誰でもじっくりと花を観察することもできます。図書館に来た生徒たちは興味津々でのぞいていました。
自分の興味関心を深める場所の一つとして、図書館を使ってほしいと思っています。
(図書館 二井)