学園ブログ

高等部2年学習体験旅行(6日目 鹿児島・仙巌園、市内自主研修)

ついに学習体験旅行最終日を迎えました。朝方より雨の降りしきる生憎の陽気に、仙巌園からの雄大な桜島は見えないかもしれないと残念な気分になりましたが、そこは晴天でなくとも、しとしと降る雨がかえって古くからの趣を感じさせる邸宅や庭園を観て、当時の人々の生活を想像することができました。さらに、雨によりうっすらと浮かび上がる雲がかった灰色の桜島は水墨画のようで、日本の風情を感じました。園内には猫を祀る神社もあり、百日咳に効くとされる水でお清めをしたあと近辺のお店に入ってみると、多様な動物がモチーフとなった品々が販売されており、人気のほどがうかがえました。

仙巌園から解散後、私たちは班別自主研修に向かいました。その時分には幸運にも雨が上がり、明るく賑やかな鹿児島の街並みに接することが出来ました。西郷隆盛が洋服を着用している像や島津斉彬公を祀る照国神社へ参拝し、勉学や健康、自身や家族の安全を祈りました。最後の昼食では、鹿児島名物の白くまのかき氷や黒豚を堪能しながら、地域の人とも触れ合うひと時がありました。最終日ということで、私たちは心ゆくまでお土産を購入し、バスガイドさんに紹介された蒸気屋では有名な焼きドーナツや「かすたどん」、他にも九州名物軽羹やきんつば等も、多くの生徒が手に取っていました。鹿児島空港に向かう際、4号車では昨日のオリエンテーションとして行われたクイズ大会の結果が発表され、2名の生徒に西鉄バスのオリジナルタオルとステッカーが贈られました。その後、空港に着くまで時間の許す限り、バスガイドの方から博多弁と鹿児島弁について教えていただき、最後のお見送りではお別れの寂しさを感じつつも、とても充実した日々に満足し、鹿児島を発ちました。

 

訪ねたからこそわかる何かがある、そんなことを感じられた6日間でした。

 

4号車学習体験旅行委員