カナダホームステイ2025 4日目
- 英語を活かすプログラム
- 国際交流・海外研修

カナダホームステイ4日目は、カナダ屈指の名門校であるブリティッシュコロンビア大学(UBC)の見学に出かけました。チリワックとバンクーバーは同じブリティッシュコロンビア州ですが、約100km離れています。数日振りのバスの長旅です。
カナダは多文化主義(multiculturalism)を掲げる国家です。様々なバックグラウンドの人々が互いを尊重し合いながら生活することを目指し、一定の水準でそれが成功しています。そのカナダにおいて、トップレベルを誇るUBC。今回生徒たちにUBCでの生活をシェアするために集まってくれた学生たちの出自も、UBCを選んだ理由も、非常に多様でした。あらかじめ考えてきた質問を学生たちにたくさんぶつけ、少し打ち解けた後はキャンパスツアーに出かけました。
UBCは東京ドーム86個分という広大な敷地面積を誇ります。学生寮、講義棟、図書館など、「大学」にありそうなものはもちろん、カフェや飲食店や学用品販売店まで完備されています。また、学内には噴水がいくつもあり、先住民たちへの敬意を示すトーテムポールや、立派なローズガーデンも。まるで一つの街のようです。
そのなかでも、The Nestと呼ばれる学生会館は、その名の通り、中央に位置する鳥の巣のような造りも特徴的です。また、ここは持続可能性(sustainability)を追求した建築になっており、広い窓からふんだんに光が注ぎ、冷房を用いずに空気が循環するよう設計されています。ほかにも様々な工夫が施されたThe Nestの階段状になったベンチなどを中心に、持参したランチボックスを広げながら休憩をとりました。
午後はもう一度講義室に集まり、UBCに正規留学(交換留学などではなく、大学4年間をUBCで学び、学位取得を目指す)している日本人の学生さんによるプレゼンテーションを聞きました。
UBCでサステナビリティについて学んでいるというAさんは、いわゆる「純ジャパ(註1)」で、UBCに入学する前の海外経験はほとんどなかったとのこと。日本で生まれ育ち、日本の教育を受けてきた彼女がどのように英語力を伸ばし、なぜUBCを目指したかなど、ご自身の経験に基づいたお話をしていただきました。彼女の姿に未来の自分の可能性を見出した生徒も少なくなかったように見えました。6年間の折り返し地点である中等部3年生の今、UBCを訪問し、自分たちと比較的バックグラウンドの近い先輩のお話を聞けたことは、非常に有意義であったと感じます。
最後に、3つのホストファミリーをご紹介します。明日はこの経験を踏まえてのカナダの歴史に迫る一日です。
註1
《「純粋ジャパニーズ」の意》俗に、海外旅行や海外留学の経験のない日本人のこと。海外旅行をしたことはあるが、外国語が身につくほどの海外での生活経験がない場合にもいう。
引用元:“じゅん‐ジャパ【純ジャパ】”, デジタル大辞泉(小学館), ジャパンナレッジSchool, https://school.japanknowledge.com, (参照日:2025/8/3)
(引率教員)