学園ブログ

カナダホームステイ2025 5日目

カナダホームステイも5日目。最初に訪れたピースアーチパーク(Peace Arch Park)は、アメリカとカナダにまたがって建設された国立公園のひとつです。

この公園は、今はカナダとなっている広大な土地などをめぐり、アメリカ合衆国と大英帝国が1812年から1814年にかけて戦った米英戦争を終結させたガン条約の締結100周年と、五大湖での海軍力を制限するため1817年に締結されたラッシュ・バゴット協定の締結を記念するために建設されました。カナダとアメリカの国旗を掲げたモニュメントが、この公園の「国境」です。カナダの国旗を象った花壇の前でバディとともに写真を撮ってから、アメリカ側へ向かいます。

昨今の情勢の影響を鑑みて、本来は必要ないはずのパスポートを、入国初日振りに持参しました。けれど幸い、提示を求められることはありませんでした(誰も忘れずきちんと持ってきたのですが)。

公園の周りに並ぶ車の列をしり目に、バディたちを交えた鬼ごっこが始まりました。モニュメントには、「このゲートが閉じることがありませんように」とあります。社会科の教員としては、国境の公園がいかに築かれ、その公園で走り回れることの意味を感じて、考えてほしいと思う反面、とにかく楽しそうな生徒を見ているとこれこそが平和ということかもしれないな、など、いろいろなことを感じ入ってしまいました。

大人の感傷などいざ知らず、生徒のみんなはバディたちと仲良くなれてとても嬉しそうです。ジェスチャーやジョークを交えながら、とにかく英語でおしゃべりが続きます。ピースアーチパークを後にし、バスに揺られること十数分。続いて向かったのはホワイトロックビーチ白い砂浜と広い太平洋を望む海岸線が特徴で、ピクニックや散歩を楽しむことができます。こちらにある「カナダで最も長い桟橋」は、アーティストのMV撮影地になったこともあるなど、人気の観光スポットです。

その名の由来はビーチ近くにある大きな白い岩から来ています。もともとは花崗岩に大量の海鳥のフンが蓄積したことで自然と白い岩になったそうですが、落書きが増えたことで現在は人工的に白く塗り直されています。来週月曜はBritish Columbia Day(ブリティッシュコロンビア州の祝日)で今日から3連休のため、特別なイベントやゲームが開催され、多くの露店も出店していました。海辺では陽気なBGMが鳴り響き、とてもたくさんの人で賑わっていました。生徒たちは引き続きグループごとにバディに案内されながら海辺を散策し、ランチ休憩をとりました。お店でアイスクリームを買ったり(買い物にも徐々に慣れてきました!)、イベントで行われていた塗り絵に参加したりと、思い思いにお祭り気分を楽しみました。この散策を通してバディともすっかり打ち解けた様子で、バスの中では「指スマ」という手遊びのルールを頑張って英語で説明し、バディと一緒に盛り上がる様子も見られました。

最後に、Fort Langley National Historic Site(フォートラングレー国定史跡)に足を運びました。Fortとは「砦」という意味があり、木製の柵に囲まれた当時のハドソンズベイ・カンパニーの毛皮交易所を再建した施設を見学しました。見学後は、カフェで飲み物を購入して飲んだり、お土産を買ったりと隣接するグローバーロードで自由時間を過ごしました。

この校外学習を通して、生徒たちはブリティッシュ・コロンビア州の発展の歴史と文化を体験することができました。その後、スクールバスでスタディセンターに戻り、ホストファミリーが迎えに来てくれた車に乗り込み帰宅していきました。三連休の残り2日は、ホストファミリーと過ごします。どんな週末を過ごしたのか、来週聞くのがとても楽しみです。

(引率教員)