学園ブログ

日韓合同演奏会 演奏旅行3日目

管弦楽部の有志31名(一部は音楽部の生徒)は、韓国のアマチュアオーケストラ「MERRYオーケストラ」との合同演奏会のために、韓国のソウルを訪れています。今日は演奏会本番です。

朝食後に清渓川(チョンゲチョン)を散策しつつ、K-POPやコスメティクスなど韓国の現代文化を体験できる観光広報館「HiKR GROUND(ハイカーグラウンド)」を訪れました。生徒たちは思い思いにミュージックビデオ体験やアート加工写真の撮影を楽しみ、韓国の流行に親しむ機会となりました。

 

 

その後、演奏会場のある高陽(コヤン)に移動し、デパートのフードコートで昼食をとりました。韓国語表記しかないメニューも多く、注文に試行錯誤する生徒もいましたが、無事に食事を済ませることができました。

 

 

昼食後、楽屋で軽く音出しをした後、リハーサルを行いました。会場の大きさや音の響きを確かめつつ、本番前最後の調整を行いました。残響が豊かなホールで、生徒たちは口々に演奏しやすいと言っていました。夕食は、MERRYオーケストラの方々がパートごとにおすすめのお店に連れて行ってくださいました。MERRYオーケストラのメンバーのみなさんの中には日本語が堪能な方もたくさんいらっしゃいますが、パートごとに分かれるとそういう方が含まれないこともあるので、生徒たちは英語や覚えたての韓国後を使ってコミュニケーションを取ろうと努力していました。

 

 

 

会場に戻ってきたら、いよいよ本番です。

第1部は、MERRYオーケストラメンバーのみの編成によるドヴォルザーク「交響曲第9番『新世界より』」です。本校の生徒は、2階席で鑑賞しました。よく知っている曲で演奏したことのある生徒もおり、「ホルンは高い音にもかかわらず、とてもよく演奏していて感動した」「4楽章の弦楽器が順番に同じフレーズを演奏するところが揃っていて素晴らしいと思った」など、迫力のある演奏を堪能したようです。

第2部はMERRYオーケストラと田園調布学園管弦楽部有志との合同演奏です。

重厚なブラームス「ハンガリー舞曲第5番」から始まり、冒頭の弦楽器が印象的な「すずめの戸締り」メドレー、「ジブリ」メドレー、「パラサイト&イカゲーム」メドレー、「トロットメドレー」「翼をください&君に僕は僕に君は」を演奏しました。

「ジブリ」メドレーでは、生徒2人が舞台前面に立ち、ソロで歌いました。2人とも澄んだ歌声で伸びやかに歌い、会場から大きな拍手が沸き起こりました。メドレー中の管楽器ソロもとても美しく演奏でき、「パラサイト&イカゲームメドレー」ではリコーダーソロ及びコンサートミストレスの演奏が印象的でした。

トロットメドレーでは、合唱に振り付けがあり、会場のみなさんが一体となり大いに盛り上がりました。「翼をください&君に僕は僕に君は」では、客席のみなさんがペンライト代わりにスマホのライトを揺らしながら、合唱に合わせて歌っていました。

演奏が終わった楽屋では、MERRYオーケストラのメンバーの人たちと感動の抱擁をしている姿があちこちで見られました。

 

 

 

 

 

 

今回の演奏会には、日本からも8家庭19名の保護者とその関係者の方々が来場してくださいました。生徒たちにとっては、演奏面はもちろん、演奏を聴いてくださる方々への魅せ方や表現力の幅の面でも非常多くのことを学ぶ機会となりました。学んだことを大切にし、帰国後のなでしこ祭や定期演奏会に向けた練習に活かしていきたいと思います。

引率教員 中島・兼子