100周年に向けて 芸術作品メンテナンス
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本校は来年2026年に、創立100周年を迎えます。
これにむけて、校内では生徒を中心にして歴史をたどる活動がはじまっています。
学内の芸術作品をまとめた「芸術作品マップ」制作に向けて、美術部と書道部が協力して作品の管理を行いました。
まずは、野外にある二つのブロンズ像のメンテナンスを行いました。
いずれも、緑青と呼ばれる錆でおおわれてしまっています。
事前に田園調布学園大学の三政洋一先生やブロンズ像の制作所である黒谷美術さまから洗浄の方法をご指導いただきました。今後も2か月に一度程度洗浄作業を行うこととなります。
正門の外には、初代校長川村理助先生の記念碑があります。
作者は熱海市出身で文化勲章を受章した澤田政廣の作だとされます。澤田政廣は田園調布に住居を構えた彫刻家です。
裏面には精進同窓会による銘文があります。
昇降口手前には、初代理事長西村庄平先生の精進像があります。
こちらは大正から昭和初期にかけて活躍した彫刻家、長谷川栄作の作品です。像の下に銘文があります。
まずは水拭きし、ブラシでこすり、乾拭き。その後、蜜蝋を刷り込みます。
ブロンズ像を磨くのは初めて!新鮮な作業に生徒たちはワクワクとしていました。朝早く少しだけ涼しい中、皆で大切に磨きました。
次は、地下倉庫に所蔵されていた作品を移動しました。
地下では湿気が多く作品保管に向いていないとのことで、一旦第二校舎の1階の倉庫に移すことにしました。
しばらくの間は和作法室の前で虫干しします。作品の一部は戦前のものでした。卒業生から寄贈されたものなどもありました。
生徒たちは作品の額縁や表面のガラスをを水拭きしたり、ほこりを落とした後、裏面に記されたタイトルや作者や制作年などをリストにまとめました。
並べると、まるでギャラリーのようになりました!
本校舎の中にある作品の管理も行いました。
今回制作した作品リストをもとにして、「芸術マップ」を制作することになっています。
100周年を機に、これまで学校が歩んできた歴史を振り返るきっかけになればと思います。
生徒たちは作品たちに触れたことで、毎日見る作品をより大切にする気持ちが強くなったようでした。
(担当:長峰)