オーストラリア・ホームステイ2025 8日目
- 英語を活かすプログラム
- 国際交流・海外研修

今日は、KurandaのRainforestation Nature Parkへ遠足です!天候にも恵まれ、集合時間の8時に合わせて続々と生徒たちが集合場所に揃います。みんな元気そうで安心しました。
2台のバスに分かれて目的地へ向かいます。日光のいろは坂のような曲がりくねった山道を進んでいくバス。NCCからおよそ20分ほど先ほどの山道を登って行くと、Rainforestation Nature Parkに到着。一行は初めにArmy Duck Rainforest Tourに参加しました。”Army Duck”とは、水陸両用のこちらの乗り物のことです。
ツアーガイドさんによる原生植物の説明を聞きながら、”Army Duck”はどんどん進んで行きます。
陸から水中へと入って行く瞬間は全員が大興奮!”This is just like Jurassic Park!”という声も聞こえてきて、生徒たちは大喜びでした。
Rainforest Tourの次は、Pamagirri Aboriginal Experienceです。先住民の伝統楽器Didgeridooの演奏を聴いたり、狩猟の際に使っていた槍投げの見学、ブーメラン投げの体験、アボリジニの伝統ダンスの鑑賞をしました。
ブーメラン投げは、見た目よりもずっと難しく、自分の元に戻って来るように角度や力を調整するのは、至難の業です。
伝統ダンスにはそれぞれ名前や意味があり、その一つひとつが、非常に興味深いものでした。パフォーマンスが終わると、今度は、観客席からボランティアを募り、ダンス体験をさせてもらえることに!
この日は、我々の他に別の2団体が同じ会場にいたのですが、ここでも、本校の生徒はさすがでした。パフォーマーの方から参加者を募られると、生徒らは、サッと手を上げ客席を出て、ステージへと向かっていきました。本当に気持ちの良い生徒たちです。
ダンス・パフォーマンスで最後のポーズを決めると、客席から盛大な拍手が送られました。今回のダンスに参加した生徒らはもちろん、ホームステイ参加者全員が日を追うごとに成長しているのを感じます。それは、英語力にとどまらず、主体的な行動力や、積極的なコミュニケーション意欲の向上なども含めて、多様な側面においてです。
ダンス体験の次は、自由時間。併設された動物園とお土産屋さんで、各々が、バディやホームステイのペアと時間を過ごします。
こちらの動物園では、コアラ、ウォンバット、ディンゴ、木登りカンガルー、クロコダイル、ヘビ、タスマニアデビルなどを間近で見ることができます。
バディと二人でタスマニア・デビルを観察中。
この二人は、はぐれないように、手を繋いで歩いていました。
普段なら、この時間はmorning teatimeです。空腹に耐えきれず、おやつを買って食べる生徒たち。
これほど近距離でカンガルーを見たり、その体に触れたりすることは、日本ではなかなかできない経験です。私も撫でてみましたが、カンガルーの毛は思ったよりもずっと柔らかく、犬の毛のようでした。中には、カンガルー・キックやカンガルー・パンチを怖がる生徒もいましたが、こちらの動物園にいるカンガルーたちは人慣れしていておとなしく穏やかなカンガルーたちなのでご安心を。
Rainforestation Nature Parkでの滞在を終えると、次はCairns Centralへ。こちらでは、約3時間ほどの自由時間の中で、昼食を食べたり、買い物をしたりして過ごしました。
こちらの生徒は、ホスト・ファミリーがランチボックスにカトラリーを入れ忘れてしまったらしく、お昼ご飯を食べられない…と困っていました。そこで教員が、フードコートに入っている飲食店で使い捨てのフォークをもらえるか訊いてきてみてはどうかと提案すると、勇気を出して一人で飲食店に向かっていきました。
10分ほどすると、フォークを手にして笑顔で帰ってくる生徒の姿が!こうした些細な出来事も、生徒たちにとっては大きな挑戦です。大人が手助けすることは簡単ですが、このような経験を通して少しずつ自信がついたり、勇敢になっていくのでしょう。
自由時間の終わりが近づくと生徒たちが続々と買い物から戻り、お土産として買ったものを見せてくれたり、お昼に食べたものの話を聞かせたりしてくれました。
全員揃うとバスに乗り、25分ほどかけて学校へ戻ってきました。いつもの場所でホスト・ファミリーの迎えを生徒たち。
実はこちらの写真には、生徒たちの興味深い変化が写っています。さて、どのような変化か、気がつきますか?
NCC登校初日のことです。引率教員は昼休みに、バディとランチを食べようとしている生徒らを遠目に見かけました。ただ、本校の生徒たちはその場に立ち尽くしています。この時、何が起きていたかというと、地面に座ることにあまり抵抗がない現地校の生徒さんたちに対して、地面に直に座る習慣がない本校の生徒らはそれをするのに躊躇していたのです。
もちろん、地面に直に座ることには、行儀が悪いとか、様々な意見があると思います。しかし、『郷に入れば郷に従え』です。数日もすると、図書室でも半屋外の床でも、躊躇うことなくNCCの生徒さんたちと一緒に地面に座って過ごす本校生徒たちの姿がありました。
たった一週間という短い期間で、自国の文化とは異なる環境に順応していく生徒たち。私たち大人が思うよりも、ずっと強く、そして逞しいのかもしれません。
残りの一週間も、彼らの成長と変化を身近で感じながら、その様子をレポートしていきたいと思います。
(引率 櫻井・塩入)