学園ブログ

オーストラリア・ホームステイ2025 13日目

CNNでの学校生活も残すところ、今日を含めてあと2日です。生徒たちは、残り少なくなった学校生活をすでに恋しく思っているようで、今朝も時折、寂しそうな表情を見せていました。

そんな今日は、morning teatimeと昼休み、5時間目に、それぞれ、本校生徒が用意した出し物のアクティビティーを行います。

と、その前に、1時間目に、先週授業見学させてくださったElena先生の「Religion(宗教)」の授業を再び見学させていただきました。本時では、各国で起こる貧困問題について調べ学習を行い単独または複数人で発表するという活動が行われました。

本校生徒は、Chromebookを持参しておりませんでしたから、他国の貧困問題ではなく、日本における貧困問題について話し合っていました。今回の授業では発表の機会がありませんでしたが、NCCの生徒さんたちの発表を聴いて、インスピレーションを受けたのではないでしょうか。(3枚目写真右下)

2時間目が終わり、morning teatimeの始まりです。本校生徒たちと彼らのバディ、そして日本に興味のあるNCCの生徒さんたちが、体育館に集まりみんなで「ソーラン節」を踊りました。「ソーラン節」は毎年人気だそうで、体育の先生や校長先生も参加してくださいました。

どの生徒たちも、音楽に合わせてキレッキレのダンスを披露していました。かっこいいですね。

Morning teatimeが終わり、昼休みまでの間、本校生徒が参加する「Science(理科)」の授業を見学しに行くことにしました。今回の授業目標は、“To determine if increasing the mass of a trolley affects it’s acceleration(トロッコの質量を増加させることが加速度に影響するかどうかを調べること)” です。

 

まずは仮説をそれぞれ立てて、いざ実験です。やはり、どの国でも、実際に実験を行うと生徒たちの興味を惹きつけるものなのですね。みんな、先生の説明に聞き入ります。

 

実験後のレポートを書いていきますが、物理の専門用語が多く並ぶワークシートを完成させるために、本校の生徒らは、電子辞書を使いながら一生懸命に取り組みます。一単語づつ調べながら進めていくため、母語で活動を進めるよりも、倍以上の時間がかかります。実体験からも言えることですが、知っている単語知識量によって、英語学習の心理的負荷が全く異なってくるのですね。積み重ねの単語学習、重要です。

ここで、4時間目の終わりを告げるべルが鳴ります。再びみんなで体育館に集まります。この時間には、「だるまさんの一日」と「じゃんけん列車」を、披露して一緒に楽しみました。

私はこれまで「だるまさんの一日」という遊びを知らなかったのですが、生徒たちがプレーしているのを見ていると、どうやら英語圏でよく遊ばれる「Simon says」に似ているような気がしますね!

 

じゃんけん列車は、写真を撮っている我々教員も参加したくなってしまうほど、楽しそうな雰囲気です。

 

最後に全てのじゃんけんに勝ったのは、NCCの生徒さんです!長い列車の先頭で飛び上がり、その喜びを表現していました。楽しい昼休みはあっという間に終わり、次のアクティビティは5時間目です。

5時間目には、「Japanese(日本語)」の授業時間を使わせていただき、日本の文化&学校紹介、そして福笑いの遊びを行いました。

      

生徒たちは、スピーチの練習を相当してきたようで、カンニング・ペーパーやメモ書きを一切見ることなく、流暢に、そして、落ち着いた様子でプレゼンテーションを進めていきます。さすが中等部最上級生です。立派でした。

福笑いアクティビティーは、ルールを説明し、デモンストレーションを見せたのち、NCCの生徒さんたちにプレーしてもらいました。偶然、先週この授業で習ったのが「上下右下」だったとのことで、指示は全て日本語ですることに!初めは、「おたふく」の顔です。

   

NCCの生徒さんたちは「A little ウエ」「No! A bit ヒダリ」と指示を出すのですが、日本語と英語が混ざり合って表現されている様子が、本校の生徒たちには新鮮だったようです。

「おたふく」が終わると、次は、なんと、「コアラ」の福笑い(手作り)です!オーストラリアらしくて、現地校の生徒さんたちが喜んでいました。

パーツが少し複雑だったこともあって、”Noooo! More ミギ!” と、みんなで大笑いしながら、無事に、可愛らしいコアラが完成しました。最後は、小さな色紙に百人一首の句が紹介されたプレゼントを渡して、5時間目のアクティビティーは終了しました。

どのアクティビティーも、時間をかけて準備してきた甲斐がありました。NCCの生徒さんたちも本校生徒もみんなが笑顔溢れる時間を過ごせたようで、我々も、本当に嬉しい気持ちになります。

引き続き今日も生徒のHome Stay Journalの記録をいくつか紹介して終わりたいと思います。

(Student A)

Today, our group had a dance performance at the morning teatime.  Our group had five members, but the subject at three people’s second period was science.  They went to the university then, so we performed it with only two people.  I was very nervous at first, but the audience said, “Dokkoisho, So-ran”, so I was able to dance till the last.  It was a very good memory.

(Student B)

Today, I had a catholic priest on the third and the fourth period, my school in Japan and my family don’t follow any religion.  So, it was a rare experience for me.  The songs were very good, and I had the last Italian class.  Especially today’s class was fun.  I can speak Italian now.  I like learning languages.

(Student C)

I want to talk with other Japanese students in Japanese, and I have “Japansick”, like homesick.  I want to watch anime, eat real sushi, and speak Japanese.  But the rest days are only two.  I want to spend the rest days meaningfully.

明日は、いよいよ、NCCで過ごす最終日です。最後まで気を抜くことなく学びも遊びも全力で一つでも多くの思い出を作ってほしいと思います。

(引率 櫻井・塩入)