学園ブログ

この度、9月27日・28日に開催された、なでしこ祭において実施したバリ島環境保護のための募金活動につきまして、皆様からお預かりした募金を無事にバリ島の環境保護団体「Malu dong」（https://maludong.org/）へ寄付しましたので、ご報告いたします。

募金総額と寄付金額
なでしこ祭期間中、「From Bali」の展示ブースにお越しいただいた多くの皆様のご協力により、総額38,105円の募金が集まりました。送金手数料8,000円を差し引いた30,105円を、11月6日付けでMalu dongへ送金いたしました。ご協力いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。

バリ島でのフィールドワーク
本活動は、3月30日から4月3日にかけて実施したバリ島でのフィールドワークから始まりました。私たちは「ゴミチーム」として、バリ島の深刻なゴミ問題の実態を調査しました。現地でゴミ山を視察した際、その規模の大きさに圧倒されると同時に、観光客が出すゴミがかなりの割合を占めているという現実を知りました。現地調査の中で、私たちは街頭インタビューを実施しました。訪問前は「現地の人々のゴミ問題に対する意識は薄いのではないか」と考えていましたが、その予想は完全に覆されました。飲食店の従業員など現地の方々への調査では、100%の人がゴミ山問題を認知しており、70%以上の人が深刻な問題として捉えていることが分かりました。さらに、多くの人が「私たち住民に責任がある」と回答したことに、私たちは大きな衝撃を受けました。インタビューを通じて明らかになったのは、バリ島の人々はゴミ問題の深刻さを理解し、正しい分別方法も知っているということでした。しかし、分別したゴミを適切に処理する工場やシステムが存在しないため、結局すべてのゴミがゴミ山に運ばれてしまうという構造的な問題があることが分かりました。

文化祭での活動内容
フィールドワークで学んだことを多くの方に知っていただくため、文化祭では以下の活動を行いました。
・バリ島のゴミ問題の現状についてのプレゼンテーション
・現地で撮影した写真やゴミ山の実態を示す動画の上映
・ケチャダンスなど美しいバリ島と、その裏にある環境問題の対比
・来場者が楽しめる工夫を凝らした募金箱の設置
・来場者の皆様にご意見を書いていただけるボードの設置
・Malu dongの活動紹介
・募金活動

来場者の皆様からのお声
文化祭では来場者の皆様から多くの貴重なご意見やメッセージをいただきました。その一部をご紹介します。
「バリ島にゴミ山があるとは知りませんでした。このような状況は他にもたくさんあるかもしれないので、募金など自分にできることをどんどんやっていきたいです」
「観光地としてのバリ島の裏側には、こんなに深刻な問題があるとは知りませんでした。もっと多くの人に理解してもらえることを心から祈っています」
「観光客の私にも責任があると思いました。私たちももっと意識を持って環境に配慮しなければ、自分たちにもできることがあると思いました」
「フェアトレードとごみ問題の話は先進国日本人もバリの人と一緒になって考えるべき問題だと思いました」
「現地の人にも、みんなの思いが届きますように」
多くの方々が展示を通じてバリ島の現実を知り、自分にできることを考えるきっかけとなり、バリ島の環境問題について関心を持っていただくことができました。

Malu dongについて
寄付先として選んだMalu dongはバリ島で環境保護活動を行う団体です。主な活動内容は以下の通りです。
・プラスチックごみの削減活動
・海辺や河川での清掃活動
・小学生への環境教育プログラム
・地域に根ざした公演や演説を通じた意識改革
・地域コミュニティと協力した環境保護活動

私たちがMalu dongを選んだ理由は、バリ島のゴミ問題を外から一時的に解決するのではなく、現地の人々の意識を変え、内側から持続可能な解決を目指している点に共感したからです。今回の寄付金は、これらの活動に役立てられます。

私たちにできること
このプロジェクトを通じて、私たちは以下のことの重要性を学びました。
・情報発信による意識改革：バリ島の現実をシェアし、現地の人々の環境への思いを伝えること
・旅行時の環境配慮行動：マイボトル持参によるペットボトル使用量削減や、現地でのゴミ拾いボランティアへの参加など、ゴミ排出量を最小化する取り組み
・継続的な支援：環境保護団体への寄付を通じた、持続可能な解決への貢献

今後について
今回の募金活動を通じて、環境問題への関心を持ち、行動することの大切さを改めて学びました。また、文化祭でいただいた皆様の貴重なご意見やアイデアも、今後の活動に活かしていきたいと考えています。改めまして、募金活動にご協力いただきました皆様、「From Bali」展示ブースにお越しいただきました皆様に、お礼申し上げます。皆さんの小さな一歩が、バリ島のゴミ問題を解決するための大きな力になります。今後とも、このような国際的な環境保護活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

募金活動代表生徒　H.Y