中等部終業式
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2025年12月24日、中等部の終業式があり、校長から以下のような話がありました。

世界では戦争・紛争が終わっておらず、注目し続けています。当たり前のことですが、どんなに崇高な理念や考えがあっても戦争はしてはいけないと思います。イスラエル・パレスチナ・ウクライナでは多くの子どもを含む市民が犠牲になっています。食べることもままならず学校が破壊されて地下シェルターで授業を受けている生徒もいます。皆さんもつらいことや苦しいこと、思うとおりにいかないことがたくさんあると思いますが、今年もすべての学校行事を実施することができました。私たちは本当に幸せだとあらためて感じています。
新聞記事で優先席に関する記事を読みました。中学生が空いていたから優先席に座り、混んできたからお年寄りに席を譲ったら、本人から「余計なことをするな」と怒られたそうです。また、病気のお子さんと優先席に座り、注意された女性が返事をしないでいたらにらまれたという記事もありました。皆余裕がなくてギスギスしている印象があります。周囲の人に関心を払わなくなってきたように思います。
スマホの使い方を見ても、社会に関心がない人が多いと思います。情報機器が発達しても人は一人では生きていけないのです。人は支え支えられて生きています。よく「自立しなさい」と言いますが、人を頼ってはいけない、という意味ではありません。コロナの時に3年間不要不急の外出を避ける生活でしたが、エッセンシャルワーカーと呼ばれる仕事をせざるを得ない人々がいて、そのような人たちを見て、人は支えられて生きている、感謝して生きないといけない、という思いを強くしました。
皆さんには人との関わりを大切にしてほしい、当たり前に人との関わりを持てるようになってほしい、と思います。一年を振り返り、この一年人に優しくできたか振り返ってみてください。このような時代だからこそ周囲の人に対して優しい気持ちを持つことが大切です。
次に皆さんに会えるのは始業式です。それまで元気で、良いお年をお迎えください。

(総務部 柴山)