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慶應義塾大学 医学部 化学教室 食育活動を行いました

1月17日(土)の午後に慶應義塾大学 医学部化学教室 井上浩義 教授による食育講座を行いました。

最初になぜ、医学部の教授が食育活動を行っているのか、病気になりにくい身体を作ることと食事は切れない関係であること、遺伝子をも変えることができる食べ物の持つ力、医療の未来について生徒たちと対話形式でお話しを頂きました。

井上先生のお話しの後、株式会社ロッテ中央研究所より、チョコ・ビス研究部 チョコレート研究二課 課長の村松美紀先生より、チョコレートにまつわるお話を頂きました。

板チョコレートが市販されるまで、カカオがどのように加工されていくのか、実際にそれぞれの形状となったカカオを見せていただきました。

生産において、カカオポッド(カカオの実)1つからできるガーナミルクチョコレートの枚数は?というクイズがありました。

実際にカカオポッドの大きさを見ていた生徒たちは、カカオポッド1つから1枚のチョコレートしかできないことに大変驚いた様子でした。

カカオの生産地の特徴や店頭で売られている形状になるまでの生産・加工工程を知ることで、普段何気なく口にしているお菓子に込められた、たくさんの人の思いや技術、働きを改めて実感することができました。

チョコレートの科学的変化について、実験も行いました。

チョコレートのガナッシュ作りの工程には「乳化」が不可欠です。乳化とはどのような状態のことを言うのか、実際に体験をしました。

油分の多いチョコレートと、水分の多い生クリームを混ぜて乳化させる上で一番ベストな配合を探すため、5つの班に分かれて実験を行いました。

それぞれの班で、指定されている量の生クリームを、チョコレート100gに加えて混ぜていきます。

こうして完成した5種の水分量の違うガナッシュを実際に試食し、見た目や味、舌ざわりなどを比較しました。

その後、村松先生から水分とチョコレートに含まれる砂糖との関係性について、乳化状態の前後の様子と共に解説を頂き、ガナッシュ作りを科学的に学ぶことができました。

最後に乳化したガナッシュを用いてトリュフチョコレートを作りました。

チョコレートと生クリームの配合や乳化させるためのコツなど丁寧に説明していただきました。

チョコレートにまつわる話の中で、村松先生が菓子開発に携わるまでのキャリアについてもお話しいただきました。

普段は聞くことのできない、お菓子の研究所での仕事内容や市場・チョコレート原料の調査などの貴重な内容に、生徒たちも質問をしたり感想を直接伝えることができました。

井上先生から伺った日本の未来の医療に関するお話や、村松先生から伺った菓子開発の仕事についてのお話は、生徒たちにとって大変貴重な学びとなりました。生徒たちは強い関心をもって耳を傾け、卒業後の人生や進路について改めて考える機会となったようです。今回いただいたお話を糧に、それぞれが将来を見据え、よりよい人生設計を行っていくことを期待しています。

(家庭部顧問 加藤)