理化部 活動報告 ~水田型ビオトープでの収穫を終えて~
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こんにちは。理化部ビオトープ班です。
初年度の活動が終了しましたので、ご報告します。
昨年度末から私達は本校舎屋上の理科庭園にある人工池を整備し、水田型ビオトープ(「田園とーぷ」←私達が命名しました!)にする企画・研究を続けてきました。
2025年2月、長年放置されていた人工池の草抜きに取りかかりました。ガマなどが深く根を張っていたので、鎌やシャベルなどを使ってコツコツと進め、1か月半かかって完了しました。


草抜きが終わり、次は土の整備です。水田をつくるにあたってどのような土が最適なのかを調べ、5月にその割合で3種類の土を人工池に入れました。
土入れが終わった後、藻や草を再度取り除き、6月、ついに田植えです!稲の苗は、中等部2年生の学習体験旅行でお世話になっている山形県酒田市の農家の土田様から、山形県で有名な「はえぬき」という品種をいただきました。苗と一緒に送ってくださった肥料を撒き、教えて頂いたアドバイスをもとに、初めての田植えを体験しました。



その後は、順調に稲が育ちました!週2日の活動日に水温と水深、pH(物質の酸性・アルカリ性を表す単位)を測り、稲に適さない数値になっていないか確認しました。夏休みには、鳥に食べられないように鳥よけを組み立てました。
そして、秋の訪れを感じるようになった10月、ついに収穫です!網を外してから、ハサミを使って茎の根元を切り取り、物干し竿にかけて乾燥させました。多くの稲に黄金の穂がついていて、とても嬉しかったです。それらも鳥に食べられないように物干し竿全体を網で包みました。


以下は班員の収穫時の感想です。
「植えた時はしっかり稲が成長し収穫できるか心配でしたが、稲を見るたびに成長していて成長スピードに驚きました。また思っていた以上に収穫できてよかったです。」
「最初のうちは、雑草を抜くのにとても時間がかかったり、水がすぐに蒸発したりと大変なこともたくさんありましたが、無事に沢山のお米を収穫することができて嬉しかったです。」
「初めてきちんと理化部で植物を育てることとなり、色々発見ばかりの毎日でした。とっても楽しかったです。」
ここからは、お米を食べるための作業に入ります!まず、収穫した稲を主に3つの方法で脱穀しました。脱穀とは、稲からもみを外す作業のことで、今回は、割り箸、牛乳パック、プラスチックトレーを使いました。稲を割り箸で挟んでもみを牛乳パックに落としたり、トレーで挟んで集めたりしました。簡単な作業なこともあり、かなり早く終えることができました。ぷちぷちした感触が楽しかったです。
次は、脱穀した稲の籾摺り(もみすり)です。籾摺りとは、籾から籾殻を取り除き玄米にする作業で、今回はザルとすりこぎ棒を使って籾をすりました。しかし、作業効率があまりよくなかったため、途中からはすり鉢とボールを使うことで効率を上げました。その中で、まだ籾殻が取れていないもの、籾殻、玄米にわける作業も大変だったこともあり、長期休みに入っても終わらず、各部員が家に持ち帰ったりし、20時間以上かけて、ようやく全て終わりました。
脱穀後のお米(玄米)を精米しました。精米とは、玄米からぬかを取り除き白米にすることです。この作業も手動で行うと時間がかかりすぎるので、小型精米機を購入しました。精米の過程で取れたぬかを利用するという提案も出ましたが、調べてみるとぬかはすぐ腐ってしまうということがわかったので、ぬかの利用は来年度の目標となりました。
では!お待ちかねの炊飯タイムです!!私達が育てたお米を計量カップを使って測ってみると、なんと、約4合分にもなりました!家庭科室の炊飯器を使って炊き、温かいうちにいろいろな具を入れておにぎりにしました。


以下は自分たちで一から作ったお米を食べた班員の感想です。
「夏の猛暑などもあり、お米がちゃんと育つか心配でしたがとても美味しかったです。」
「お米の粒がとても小さかったので、うまく炊けるか心配でしたが、炊飯器の蓋を開けたとき粒が立っているのを見て、嬉しさが込み上げてきました。他の米との味の違いはよくわかりませんでしたが、自分たちで作ったという達成感も相まって、今まで食べた中でTOP3に入るくらいおいしかったです!」
「小粒になりすぎるかと思いましたが、炊いたらそこまで気になりませんでした!!甘さ控えめで普段食べているお米とはまた違った味わいがして美味しかったです!」
「もともと白米が得意じゃない自分でも美味しくいただけました。あの狭いスペースで育てたとは思えないようなクオリティでした。」
今後は田園とーぷの生態系を整え、その観察をしていくために、横浜原産のメダカを放流しようと計画しています。また、今年度の結果を活かし、来年度は植える時期や苗の間隔を変えて引き続きお米を育てていく予定です。
田園とーぷは本校舎5階の精進の鐘近くの理科庭園にあり、看板に私達の活動に関する掲示もしています。ご来校の際はぜひお立ち寄りください!!
さいごになりますが、私たちの研究のために苗を寄贈してくださり、実際に指導までしていただきました酒田市の土田様、堀様には、深く感謝を申し上げます。
(文章:ビオトープ班、編集:顧問 中村・加藤)