【2026年度 高等部2年】学習体験旅行 1日目 in 鹿児島
- 宿泊行事
- 体験学習・学習体験旅行

いよいよ、楽しみにしていた学習体験旅行が始まりました。
午前7時に羽田空港に集合し、出発手続きののち予定通り搭乗しました。フライトも順調で、あっという間に鹿児島空港に到着いたしました。
鹿児島に降り立って最初のプログラムは、お楽しみの昼食です。「奄美の里」に立ち寄り、奄美の伝統的な郷土料理である「鶏飯(けいはん)」をいただきました。自分で好きな量のご飯をよそい、蒸した鶏肉のささみ、椎茸、錦糸卵、ネギ、パパイヤの漬物を乗せて、最後に出汁をかけて食べる、お茶漬けのような料理です。


午後からは、本日のメインプログラムである「壽官陶苑」を訪問いたしました。 400年以上の歴史を持つ薩摩焼の歩みを学ぶ貴重な体験となりました。
特に、沈壽官先生によるご講演は、生徒たちの心に刺さる素晴らしいものでした。先生が語ってくださった貴重なお話の一部をご紹介いたします。
- 朝鮮からこの地に渡った先祖たちは、祖国で使っていた焼き物の素材がない中、全く新しい材料で作陶を試みました。原料探しという気の遠くなるような一歩から始まり、現在の薩摩焼を築き上げた先人たちの歩みは、本当に素晴らしく、奇跡のようなことだと語ってくださいました。
- また、伝統を守っていくためには技術の伝承が不可欠であり、まずは「型(かた)」から入ることが大切であるとのこと。その形の中に自分の「血」が入り込んでいくことで、初めて本物の「形(かたち)」になっていくというお話に、生徒たちも深く頷いていました。
- そして、特に印象的だったのが「模様から模様を作らず」という言葉です。世にある模様は、かつて誰かが「思い」を形にしたもの。他人の模様をいくら真似しても、自分のものは生まれません。「自分の『思い』を形にすることこそが表現であり、それをするのが私たちの仕事です」という職人として表現することの厳しさと奥深さを教えていただきました。

最後に先生から生徒たちへ、「世界のどこの国に行っても、『素敵な日本人』でいてほしい」という、温かくも重みのあるメッセージをいただきました。先生の壮絶な人生の歩みと、芸術に対する真摯な姿勢が紡ぎ出す言葉の数々に、生徒たちは一生懸命メモを取り、真剣な眼差しで聴き入っていました。
その後は工房や作品展示を見学。「白薩摩」の繊細で美しい透かし彫りや気品ある絵付けに、生徒たちは感動していました。先ほどお話を伺った「思いを形にする」という言葉の意味を、展示された作品群から肌で感じ取っているようでした。

夕飯は黒豚やお刺身など鹿児島の特産物がふんだんに使われた料理の数々をいただきました。有名なさつま揚げは二種類あり、大きさも形も味も異なる名物を、生徒たちは楽しんでいました。


明日は仙巌園の見学と鹿児島での自主研修です。(学年引率教員)