平和と東京の変遷

6月2日(金)の一日校外学習、高等部1年生はAチームとBチームに別れ、東京都慰霊堂へ訪問、神田川を中心とした船上研修を行いました。
Bチームは午前中、東京都慰霊堂を訪問しました。東京都慰霊堂には、関東大震災による遭難死者と、東京大空襲の犠牲者の遺骨が安置されています。荘厳な雰囲気が漂う堂内で、当時6歳で東京大空襲を体験した方の講話を聴きました。空襲時の緊迫した様子、空襲後の悲惨な状況を話してくださり、想像を超える出来事であったことを知りました。最後に
「高校生は希望する進路や夢のために今努力をするべき。しかし、平和がなければその努力は報われない。平和な世の中を続けるために、今日の話を後世に語り継いで下さい。」
と生徒に大切な宿題が課されました。
講話の後は、東京都慰霊堂の施設見学を行いました。職員の方の案内で、貴重な資料をたくさん見ることができました。
昼食は両国駅近くの「花の舞」というお店でちゃんこをごっつあんしました。とてもおいしかったです。
午後はいよいよ船上研修。電車で両国駅から秋葉原駅に向かい、3班に別れて船に乗ります。
ビルや駅、高速道路など、高い目線から見ることが多い東京を、川を下りながら低い目線で見ていきます。低い目線だからこそわかる、東京の歴史の変遷を知ることができました。
とても良い天気で、スカイツリーのみならず、金色の建物に反射するゴールデンスカイツリーも見ることができました。
一日という短い間に、たくさんの歴史に触れることができました。これまで見てきた東京を、別の視点から見つめなおすことによって、普段暮らしている東京の風景が、より色鮮やかに感じられる気がしました。
(高等部1年担任 何東)