学園ブログ

「科学の芽」努力賞受賞!

本校では、中等部1年生と2年生の理科で、夏休みに「課題研究」をしています。また、昨年度から、中2での課題研究は中1のときの継続研究を基本とし、前年度に疑問に感じたことやさらに調べたいと思ったことを調べることとしています。そして、提出されたレポートは、中1、中2の理科担当者が選考し、朝永振一郎記念「科学の芽」賞に応募しています。

今年度は、1年生と2年生あわせて24名の作品を応募した結果、中2の2名の生徒が「科学の芽」努力賞を受賞しました。努力賞は「科学の芽」賞には選ばれなかったけれど、第一次審査を通過し、努力の成果が認められたものに贈られる賞です。

この2名の生徒とも、昨年度の継続研究です。1名は、中1のときはゼラチンでパイナップルゼリーを作るにはどうしたらよいかという研究をし、パイナップルやキウイフルーツにたんぱく質を分解する酵素が含まれているということがわかりました。そして、その後文献で調べて、さらにでんぷん分解酵素というものについても学び、今年度は「酵素のはたらきの研究 たんぱく質分解酵素とでんぷん分解酵素について」というテーマで研究しました。

もう1名は、紙ふぶきの舞う時間や舞い方に興味を持ち、中1のときは紙ふぶきの形に着目し、円形が舞う時間・舞い方の両方で優れていることがわかりました。そこで今年度は「紙ふぶきのひみつ~紙の質について~」というテーマで、身近なさまざまな紙で調べ、そこから紙ふぶきに適する紙の質について調べました。

これからも夏休みの課題研究が、生徒たちが身近な科学の不思議に気づく一つのきっかけとなり、また、その「なぜ」「どうして」を解決する方法を自分で考え、結果をまとめ考察していく中で、探究することの面白さを感じられることを願っています。

(理科 本間)