学園ブログ

来たとよ、九州⑤

九州学習体験旅行5日目です。

今朝は、出発まで時間に余裕があり、多くの生徒がホテルの周りを散策しました。丁度、干潮だったので対岸まで砂浜を通って行くことができました。朝のさわやかな空気と風が心地よかったです。

午前中は、水俣市から鹿児島まで移動し、昼食は「奄美の里」で鶏飯を食べました。奄美大島の伝統的な、おもてなしの料理だそうです。ご飯の上に鶏肉などの具材をのせ、出汁をかけて、さらさらと美味しく食べれました。

昼食後、十五代沈壽官さんによる講演を拝聴しました。沈さんは、陶工を生業としており、今から420年前に朝鮮出兵で日本に連行された方の子孫です。沈さんは講演中、私たちに「自分が日本人であることを証明できますか。」とおっしゃいました。目の色、髪の色や体内に流れている血が証明してくれるわけではなく、そもそも、日本人もはるか遠くの土地から集い合い文化の共有をしているに過ぎないということをおっしゃっていました。そして、「自分を一人の人類として育てる努力をすることが大切である」ということを教えてくださいました。私たちは1人の日本人として、日本人だからと壁を作ることなく、これから多くの人々と積極的に接していくべきだと思いました。

講演後に壽官陶苑を訪れました。陶苑には「故郷忘じがたく候」のモデルである十四代沈 壽官さんもいらっしゃいました。私たちのために、わざわざ来ていただいたようです。ありがとうございました。

ホテルに向かう途中に朝鮮人陶工上陸之地碑へ行きました。この場所は、沈壽官さんなど、朝鮮出兵で日本へ連行されて来た人たちが漂着した場所です。少し時間に余裕があったので、海辺で水遊びをしました。

明日は九州学習体験旅行、最終日です。仙巌園に行き、その後、鹿児島市内班別自主研修です。

(旅行委員)