学園ブログ

高等部学習体験旅行第5日目

 

 

 

 

学習体験旅行五日目です。今日は十五代沈壽官氏の講演を拝聴しました。沈氏は秀吉の慶長の役の時に朝鮮から連行された陶工の子孫で、私たちは現代文の授業で十四代沈壽官氏を主人公に描いた司馬遼太郎の著作『故郷忘じがたく候』でその事実を学びました。まず歴史にそって日本と朝鮮半島と大陸がどのように関わってきたかについて教えてくださいました。日本と韓国の関係は昔から続いていて兄弟のような関係であり、「永遠の隣人」であるとおっしゃっていました。日韓関係は、現在あまり良好ではないと言われていますが、それは一部の人の話しで、ライバルのような日本と韓国が協力すれば、とても良いものを生み出し、良い関係が築ける、とおっしゃっていたことがとても印象的でした。私は日本と韓国がこんなに長く深く関係していることに改めて気付かされ、自分の目で相手の国のことを確かめることが大事なのだと知りました。

また、沈氏は私たちに大切にしてほしい4つのことについてお話しして下さいました。日本の伝統を大切にすること、自分にできることをすること、こだわりを持つこと、感謝することについてです。教えていただいた4つの大切にしてほしいことを実践するのは難しいと感じましたが、「自分にできることをする」というのは、普段の生活や勉強にも通じるものがある、と思いました。「こうしたい、こうなりたい」と思い、高い目標を立てることは、確かに大切なことですが、足元を見てまず自分にできることから始めることが重要であることを学びました。

夜は滞在しているホテルで餅つき大会を開催してくださり、みんなでできたてのお餅を美味しくいただきました。明日はいよいよ最終日なので、全員怪我も無く無事に帰宅できるよう気をひきしめつつ、全力で楽しみたいと思います。(学習体験旅行委員)