学園ブログ

アンデルセンの座談会 読書の秋が深まります

10月26日(月)放課後に、図書委員・文芸部と有志でアンデルセンの座談会をしました。

これは、新しく出版された『アンデルセンの夢の旅』(西村書店)をもとにざっくばらんに話し合う会でした。

「モルゲン」という新聞社からの依頼を受けて取材を受けました。この様子は新聞「MORGEN」の11月号に載るそうです。

『アンデルセンの夢の旅』は、童話の王様、アンデルセンの伝記絵本です。

「わたしの人生は、ひとつのすばらしいメルヘンでした」という一文から始まり、ページごとに明るい色調であふれています。一方で、思い出を語るところはセピア色になっていてその対比はあざやかです。

 

『アンデルセンの夢の旅』(ハインツ・ヤーニッシュ 文 マーヤ・カステリック 絵 天沼春樹 訳 西村書店)http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/15992

どのページにも必ず鳥がいることを発見した生徒もいました。ナイチンゲールや鳩、カラス、ひばり、そして親指姫にもでてくるつばめなど。どの鳥がでてくるかによってもイメージが変わります。文字化されていない絵にも詩情がつまっています。

アンデルセンの自伝に興味を持った人は、こちらも読んでみませんか?

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000182606
(『アンデルセン自伝 ぼくのものがたり』訳:高橋 健二 絵:いわさき ちひろ)
実は、アンデルセンは若いころから何度も自伝を書きかけてはやめているそうです。

この本には、41歳のころまでのことが書かれています。この自伝がデンマークで出版されたのは、1926年のことだったそうで、偶然ですが、ちょうどこの年に本校、園調布学園は創立しました。

(アンデルセンは70歳まで生きました。1805〜1875)

 

また今日からは、読書週間が始まりました。
読書の秋に何を読もうかな? 本校でもひとり5冊まで貸出がふえます。
 

知らない人がまだ多いのですが、映画のパンフレットも蔵書になっています。最近上映している映画「博士と狂人」もパンフレットがあります。これはオックスフォード英語大辞典をつくる過程とその人間模様がテーマになった映画です。

『博士と狂人』は原作の本もあります!(ただいま貸し出し中。予約できます)見て読むか読んでから観るかはあなた次第。

そして、ほんとうのオックスフォード英語大辞典も、図書館にあります。特設展示をぜひみてください。なかなか見られないものらしいです。(本校では昭和56年に購入しずっと大型書架に配架されていました。気づかなかったでしょう?)

朝日新聞の天声人語でもこの映画は紹介されました。(10月23日)

辞書作りは、生命をかけた長い闘いだと感じました。

 

この2週間で、新刊も50冊程入りました。

なでしこ祭で中2のクラスが展示した「アニメと食」コラボのコーナーも。

本校生徒も参加した、高校生直木賞のことが「オール読物」11月号(文藝春秋社)に掲載されました。

また、月刊「文藝春秋」10月号には、巻頭エッセイに拙文「空を翔ける読書会」も載っています。初のリモート開催での良かった点や、生徒がどのように変容したか短い文で紹介しました。https://bungeishunju.com/n/n2a7fd35f6b34

そろそろ、放課後の図書館には、冬が締切のレポート課題のための本を探しに来る人がふえてきました。

レファレンス(本探し)は図書館の本をじっくり使ってもらうチャンス。まずはキーワードをうちこんで蔵書検索をしてみてください。(24時間家からも検索できます)http://www.lib-eye-light.net/den-en/

私たちはひとり一人の本探しに丁寧に取り組みたいと思います。資料探しは早めに相談しに来るのが〇です。

(図書館 二井)