学園ブログ

高校生直木賞に参加しました ~つながる・かさなる想い 

今年も本校の高等部生が、高校生直木賞に参加しました。昨日5月30日にオンラインで開催されました。新型コロナウイルスの影響もあり、今年は現地開催(文藝春秋社でリアルに集まること)はせず、全校がオンラインで参加しました。過去最大の32校が全国から集い、合計4時間以上の熱い読書会を繰り広げました。

第8回「高校生直木賞」候補作は以下の通りでした。
伊吹有喜 『雲を紡ぐ』(文藝春秋)
伊与原新 『八月の銀の雪』(新潮社)
加藤シゲアキ 『オルタネート』(新潮社)
西條奈加 『心(うら)淋し川』(集英社)
馳星周 『少年と犬』(文藝春秋)

これらを事前に高校生たちは読み、各校でプレ読書会をしました。

そして高校生としてならどれを推すかを決めて、昨日の本選に臨みました。話し合いに出席できるのは各校1人のみです。

本校では中等部生のころからいつか出たい、と願っていた高等部1年生が出場しました。

本校は『少年と犬』をイチオシにしていましたが、なんと前半の班討論で候補から落ちてしまいました。そしてその後は、伊吹有喜 『雲を紡ぐ』と、加藤シゲアキ 『オルタネート』のどちらがふさわしいか、という話し合いに入り議論は過熱していきました。


「高校生直木賞」とはそもそもどういう本を選ぶべきかという意見の交換もあり盛り上がっていきました。

初めて参加した本校の生徒は、こんな感想を漏らしていました。

「一つの本でもいろいろな読み方があって、解釈もそれぞれできるので本って面白いものだと感じました。」

全体のようすは以下を参照してください(文藝春秋社 高校生直木賞HP)

https://books.bunshun.jp/articles/-/6289

ちょうど紫陽花も輝くころ。32人の高校生たちの思いがつながり、かさなり、色とりどりの花を咲かせる様子に、読書の深さをますます感じた一日でした。

(図書館 二井)