学園ブログ

自分を表現する 土曜プログラム

今日は「絵手紙」の講座から紹介します。

今日のお題はパプリカ・ピーマン。各自家からもってきたものをまずはよく観察して、次に誰に宛ててどんな言葉をつづるかを考えます。

つやつやしたピーマン、赤やオレンジの鮮やかなパプリカが机にならびました。

講師に説明をうけたら、さっそく絵を描き始めます。

はじめて受講したという中等部1年生は「思っていたよりも難しいです。筆で線を引いたりバランスをとったりするのが。でも描いたら自分の思っていたのとは違うのだけれど、思いもよらないいい色になることがあるのでとっても楽しいです。今日の絵手紙は母へあてて作りました。お母さんへあげます。」

また別の生徒は、書いた言葉が「なんだっけ・・・あの料理」。なんでこの言葉? (右の写真・右側)

きいてみると、「パプリカといえば大好きなタイ料理で食べた料理に使われていた! と。でも、肝心の料理名が思い出せず。頭に浮かんだのがこの言葉でした。」とのこと。(実は「ガパオライス」でした)

「でもいいのがかけたので、これは自分の部屋に飾りたいと思います。」とのこと。

味のある絵とコトバが並びました。先生によると、絵手紙は、実は絵よりも言葉が主なのだそう。だれに、どんなことばを今伝えたいかを頭に思い描き、その言葉に合うものを描くのがコツ。その日そのときにしか書けない・描けない言葉と絵がならんで黒板を彩ります。仕上げに、名前の一文字の落款も押します。どの位置に入れるか先生からアドバイスをもらいます。小さなはがきサイズですが、空間をどう生かすか考えながら目は真剣でした。

もらったひとも、あげた人も、とっておきのプレゼントになることまちがいなしです。もちろん自分の思い出としても。

 

校外にでて歩いた講座もあります。

「地域をフィールドワークする」講座では、多摩川沿いの古墳群(多摩川台古墳群)などを散策しました。また、「たんけん田園調布&玉川・奥沢」では3・5キロほど歩きながら地域の古い歴史を講師から教わりました。本校には地元以外からも都内全域、川崎市内、横浜方面など広範囲から生徒が通学してきています。実は学校の周りは(通学路以外)歩いたことがないという生徒が意外に多いのですが、このように実際に歩いて・見て・感じると、学校のある玉川・奥沢・田園調布という地域を自分のものとして感じられ、ますます愛着がわきそうです。

 

ほかにも卒業生が講師をつとめる「暮らしと音楽」講座は、音楽療法とは何かを知る講座。

今回は「悲しい時にどんな曲を聴きますか?」がテーマでした。

悲しい時にはメッセージ性の強い音楽を聴きたくなります。そのほか、アニメやゲームなども場面に合わせて音楽は作られること。冒険がはじまる時、ボスが出てくるとき、仲間が死んでしまうとき……それぞれ場面によって音楽が特徴づけられていることも改めて腑に落ちました。音楽による慰めと励ましがあること、音楽は感情の波に似ている、ということばも強く響きました。

(土曜プログラム担当 二井)