学園ブログ

高等部2年九州学習体験旅行 第5日目

9月13日、学習体験旅行5日目の朝食はバイキングで、皆張り切って自分の好きなものを盛り付けていました。

朝食後は長崎原爆資料館へ行き、旅行委員から千羽鶴を献納しました。これは昨年の3月から学年の全員が1人5羽ずつ折ったものです。折り始めた当初は、千羽も折って糸で繋ぐのは遠い道のりに感じましたが、完成した千羽鶴を献納することで、私たちにも何か平和のためにできることがあるかもしれないと思えるようになりました。また、展示されている実際の被害状況の写真や映像、燃えてしまったものを見て、悲惨という言葉では表現し尽くせないほど大きな衝撃を受けました。事前学習で『祭りの場』を読んだり、永井隆さんに関する映像を見たり等、原爆について学んではきました。しかし、実際に資料を見たり、平和公園を見学したり、講演を聞いたりすることで、平和や核兵器についてより深く考えることができました。

 

特に印象的だったのは、最初のスロープに展示されていたオランダの作家さんの作った150mで一続きになっている千羽鶴です。日本だけでなく、世界各地のさまざまな人が平和を祈っていることに感動しました。もっと多くの人が平和について考えて、平和への思いが一つになれると良いと思いました。また、他にも、原爆投下時刻である11時2分で止まった時計から、想像に及ばない閃光とともに、そこにいた人々の人生を一瞬にして変えてしまったということを考えさせられ、胸が痛みました。

長崎原爆資料館を出た後、自主研修として、各班事前に立てた行程表に沿って長崎を巡りました。移動には路面電車やフェリーを利用し、長崎の町を堪能しました。

午前にはグラバー園や大浦天主堂を訪れ、豊かな自然や「信仰の自由」を獲得するまでの苦難の歴史を感じました。お昼はちゃんぽんや角煮まん、カステラなどの長崎の名物をいただきました。

 

午後には当初予定していた軍艦島には上陸することはできませんでしたが、フェリーで軍艦島の近くを周遊しました。7階建ての30号棟は、劣化が激しく、近々全体が崩落をすると予想されているそうです。この機会に変わりゆく軍艦島を見ることができて嬉しかったです。

 

また、町の方々から優しくお声かけを頂く機会が多く、町の暖かさに触れることができました。予定が変更してしまうこともありましたが、臨機応変に対応することができ、充実した自主研修となりました。(学習体験旅行委員)