学園ブログ

高等部文化講演会

11月16日(水)のLHRの時間に、ドキュメンタリーディレクターの松井至氏による高等部文化講演会がありました。『私だけ聴こえる』という耳の聞こえない両親から生まれた耳の聞こえる子たち=CODA(Child Of Deaf Adult)を取材したドキュメンタリー映画の製作過程とともに、『自分とのつき合い方』をテーマにお話ししていただきました。以下は生徒の感想です。

私は、事前に鑑賞したドキュメンタリーで主人公が言った「普通の人には分からない」という言葉が壁を作り、CODAのことをすっかり隠してしまったように感じました。私からすれば彼らは手話が出来る同じ人間なのに、彼らからすれば私は普通の人という別の生き物なのだと思うと一体何がそう感じさせるのか、自分とは何なのか、と色々なことが分からなくなるような心地がしました。

製作にあたって、松井さんはCODAのことを知るためにまずは自分と向き合う必要があることに気が付いたそうです。自分とは何かを知って初めて他人と同じところ、違うところが見えてくる、それは同時に他人との差が自分を教えてくれるということだと思います。

CODAのような知らない世界に今後出会ったとき、同じところ、違うところを注意深く見つめて自分とも他者とも上手くつきあっていける人になりたいと思いました。

松井至氏による講演をきっかけに、生徒たちの学びがより深く、より広くなることを期待したいと思います。(高等部3年担任)