学園ブログ

中等部3年生 学習体験旅行3日目

早くも旅行は3日目。2日間お世話になった多武峰のホテルをあとにします。本日からは京都方面に向かっていきます。昨日までのアクティブな行程に多少疲れの残る表情の生徒たちでしたが、朝ごはんを食べ、元気に出発です。

ここからはバスごとに5種類のコースに分かれ、それぞれのテーマに沿って観光地を巡りながら京都の宿に向かいます。本日は各号車の生徒に、今日一日の感想を書いてもらいました。

 

◆1号車(伏見・洛西コース)

私たちのコースでは、秦氏ゆかりの地である伏見稲荷大社からスタートし、松尾大社、広隆寺、蚕の社、蛇塚古墳、金閣寺と数多くの場所を一日で見学して回りました。バスだけではなく、徒歩で移動をすることで、学校の授業だけでは知ることができないような京都の町の歴史や雰囲気を肌で感じることができました。

お寺や神社、仏像などと聞くと、堅苦しい印象を持たれがちですが、今回の見学では、その丁寧なつくりの繊細さやその迫力に圧倒され、今までに感じたことのなかった歴史の美しさを学ぶことができました。

紅葉もとても綺麗で、感動しました。無事、皆でバス研修に行くことができてよかったです!!

 

◆2号車(石清水・東寺・三十三間堂コース)

私たち2号車は、石清水八幡宮、東寺、北野天満宮、三十三間堂に行きました。

今日回っただけでもたくさんの仏像を見ましたが、皆似た雰囲気なのに、よく観察すると違う顔や格好をしていて、興味深かったです。

三十三間堂には1001体の観音像があり、友達に似ている顔の仏像も見つけられました。(見つけると、幸せになれると言われているそうです。)

残りの二日間も、楽しく過ごしたいです。

 

◆3号車(奈良コース)

3号車は奈良コースを周りました。

まずは薬師寺に行き、僧侶の方にお話をしていただきました。心に響いた言葉は「何事にも喜びと感謝と敬いの心を持つこと」です。これから、この気持ちを忘れずに生活を送っていきたいです。

次に行ったのは唐招提寺です。たくさんの手をもつ「千手観音立像」を生で見て、その迫力に圧倒されました。

平城宮跡には、広大な敷地にとても大きな建物や門がいくつもあり、壮大な雰囲気を感じました。周りの自然も美しく、とてもきれいな場所でした。

 

◆4号車(当麻の里石仏巡り・宇治コース)

私たちは、岩船寺、浄瑠璃寺、そして平等院を中心に、宇治の町を巡りました。

岩船寺では、本校の「精進の鐘」に似た雰囲気の「報恩の鐘」があり、みんなで一回ずつ撞きました。

浄瑠璃寺では、お坊さんから様々なお寺同士のつながりについて教えていただき、仏様に対する見方が深まりました。また、こちらには阿弥陀如来像が9体もいらっしゃるので、本堂に入ったときは、その姿に圧倒されました。

平等院では、黄金に輝くとても美しい鳳凰を見ました。今回は混雑のため、有名な阿弥陀如来を間近で見ることができなかったので、またの機会にぜひ見てみたいです。

紅葉とともに、歴史を体感できた一日でした。

 

◆5号車(近江・比叡山コース)

今日は雲一つない快晴とはいきませんでしたが、曇り空ならではの景色を味わうことができました。

5号車は、鳥居の奥に足を踏み入れることができない「大神神社」、紫式部が源氏物語を執筆したとされる「石山寺」、人類のはじまりから現代の歴史までを一気に知ることができる「渡来人歴史館」、世界文化遺産である「比叡山延暦寺」を訪れました。どの場所も魅力的でしたが、特に印象に残っている所を二つ挙げます。

石山寺は、『源氏物語』をいま学習している身からすると、紫式部が執筆をした場所であることに、なんだか感慨深くなりました。さらに松尾芭蕉が訪れていたことを聞き、趣深さを感じるとともに、文芸部に所属している身としては、恐れ多いですが、親近感も覚えました。

また延暦寺では、山頂からの眺めがきれいだっただけでなく、お坊さんからも話を聞くことができ、普段は味わえない体験をすることができました。

 

 

以上、各号車より感想でした。

学習体験旅行も半ばを過ぎ、明日は4日目です。それぞれの班ごとに、京都の町で自主研修を行います。

(引率教員より)