学園ブログ

高等部1年 九州学習体験旅行 3日目(in水俣、天草)

九州3日目は水俣資料館の見学から始まりました。

水俣病は当時、情報操作により原因の究明が遅れ、水俣市内だけでなく、海を超えた天草、御所浦にも広がっていたことを知りました。

その後は、胎児生水俣病患者である坂本しのぶ氏と水俣病患者の生活支援に携わる谷由布氏による講演会です。そこでは、坂本さんが国際人間環境会議に参加された際の話や、ベトナム・スイスに訪問された際の話を聞きました。世界に対して水俣病を発信されていることやそこでのエピソードを知り、水俣病はまだ終わっていないのだということをあらためて実感しました。

お昼には鹿児島名物であるわっぱ飯をいただきました。蒸籠蒸しで蒸されたご飯の上にだし巻き卵、尻尾付きの揚げ餃子などが乗っています。ご飯に出汁が染みていてとても美味しかったです。

昼食後、フェリーに乗り、天草地方へと移動しました。

天草では、崎津集落、大江教会の見学を行いました。

ガイドさんとともに歩きながら、世界文化遺産に登録されている﨑津集落の様子を見て学びました。漁師の家特有の作りである竹で用いられた作業場である「カケ」を初めてみて、その存在感に感銘を受けました。

大江教会のシスターの講話の中では聖書の中の「何を求めているか」という言葉から、「求めるものに向かっていく姿勢」が大切であるということを学びました。私たちはこの講話を通して、まず「自分が何を求めるのか」を見つけていこうと胸に誓いました。

明日は熊本から長崎に向かいます。
平和について深く考え、たくさん学びたいと思います。
私たちの想いが届きますように。

(学習体験旅行ブログ係生徒 mao/shio)