学園ブログ

高等部卒業式

昨日、第76回高等部卒業式が行われました。


講堂には194名の晴れやかな顔ぶれが並びました。今年は、ようやく例年通り高校2年生も一緒に講堂でお祝いできるようになりました。また、校歌をはじめ「卒業の歌」等もマスクなしで全員でうたうこともでき、コロナ前の華やかな式が着実に戻ってきたことを嬉しく感じました。


学校長からは、中等部3年のときに始まったコロナ生活では、いろんなことを我慢した場面がたくさんあった思い出を皮切りに、言葉が贈られました。コロナ下での学習体験旅行で、黙って一列横並びになって食事をしていた姿が切なかったこと。当たり前の日常があっという間に変わる経験をしたこと。今、地震や争いが絶えない世界だが、これからあなたたちが関わる世界はどんどん広くなること。哲学者の苫野一徳さんの言葉などをひかれながら、「対話」の大切さも伝えられました。価値観の違う人と生きていくこと。そして、辛いことがあったら川村理助氏の「運命に従順なれ」という言葉を思い出してほしい、と締めくくられました。

【この言葉が載っている『如是集』をいま図書館のカウンター前にて展示中です。機会があれば、ぜひ直にことばにふれてください。昭和10(1935)年発行の古い冊子です】


6年間、持ち前の明るさと本番での強さを生かしてつきすすんできた生徒たち。
この日は、ひときわ自信に満ちた姿がまぶしく映りました。
これからの皆さんの活躍を楽しみにしています。


(担当 二井)