精進講話(中等部2年生・3年生)
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先日、中等部2年生と3年生の精進講話が行われました。初の6クラス学年である2009年度卒業生の國﨑万智さん(ハフポスト日本版記者)と信田真由美さん(毎日新聞記者)をお迎えしました。当日は、自身の経験をもとに田園調布学園での経験が現在どのように仕事に生かされているかお話しくださいました。
國﨑さんは、中高時代の話や現在の仕事の様子、また自著の『お巡りさん、その職務質問大丈夫ですか? ルポ 日本のレイシャル・プロファイリング』も紹介しながら、お話してくださいました。新聞記者としての仕事を通じて、「自分の頭で考えることの大切さ」について語られました。「目標に向かう道が直線的でなくても、その経験が必ず自分の力になる」「回り道をしてもいい」という言葉は、生徒たちの印象に強く残っているようでした。
信田さんは、現在、毎日新聞社つくば支局兼くらし科学環境部に所属しており、科学技術についての記事を担当しています。「経験が未来の可能性を広げる」ということを、ご自身の体験を交えながらお話ししてくれました。公民の授業や九州学習体験旅行などをきっかけに社会について興味を持ち、現在の職業につかれたそうです。本校での様々な体験をきっかけに、全力で何事も取り組むことが自分の成長につながる一番の原動力であるとおっしゃっていました。また、「身近なところにも学びのきっかけがある」というメッセージとともに、日々の生活の中で新しいことに挑戦する意義を生徒たちに伝えてくださいました。
講演後には、生徒たちが直接質問するインタビューの時間も設けられました。「高校時代の過ごし方」や「仕事で大切にしていること」など、さまざまな質問にお二人が答えてくださり、生徒たちは真剣に話を聞き、大きな刺激を受けていました。
今回の精進講話を終えて、生徒たちが将来について考え、今後の学校生活の送り方を考える貴重な機会となりました。今後のさらなる成長が楽しみです。(中等部3年担任 長谷井翔太)
以下、生徒の感想です。
・私が今日の講演で最も印象に残った言葉は「自信が持てなくても大丈夫」という言葉です。私は、将来製薬系の会社に就きたいと考えています。しかし、私は数学と物理・地学の理系が苦手です。製薬系の会社に入るには全部の教科を頑張るのが一番良いのですが、その中でも数学などはかなり使いそうで自分にできるのかなどと考えると自信が持てませんでした。しかし、今回の講演で自信を持って勉強すれば製薬会社に入ることも不可能ではないかと考えることができ、自信を持つことができました。
・インタビューをするときに気をつけていることという話で、相手が責められているような質問をしてはいけないという話を聞き、記者の仕事はとてもむずかしそうだと思いました。なぜなら、相手の立場に立って考えながら慎重に質問をしなければいけないからです。どの言葉が相手を傷つけるかわからない状況で相手の痛い部分に踏み込んで質問することが難しいことで、私だったらどう質問していいかわからなくなりそうです。また、質問をするときに泣いてしまったというお話から、お二人は相手の近くに立ってその話を受け止めて相手と話しているのだなと感じました。記者の仕事について身近に感じることができました。
・自分自身も高い目標を持ち、私には同じ高みを目指してお互いを高め合えるような友達がいるので、その友達の存在によって自分でより頑張ろうとスイッチを入れて頑張ろうと思った。また、身が入らないときは負けないように勉強に励もうと思った。これからどんどん自分自身で決めなければならない大きな決断を迫られることが多くなってくると思うので、じっくり考え判断を誤らないように責任をとって選択しようと思った。その判断には間違いというものはないので、後悔がないよう回り道をしてしまっても自分を信じて最後まで貫くことで道が開けるのだと思った。
・私は、職場体験で新聞社を訪問したため新聞記者のお仕事に少し興味があったので、今日の講演で、お二人がなぜ新聞記者になりたいと思ったのかを聞くことができてとても良かったです。自分の夢や将来就きたい仕事などが今のところは決まっていなくて、どのようなところから考えたら良いのかわからなかったのですが、お二人のこの学校での経験が今につながっていることがたくさんあるということを聞いて、まずは日々の生活や、身近なことなどに着目して、自分がどんなことに興味があるのかを考えていきたいと思いました。また、自分が経験したことや、その経験から考えたことなどを書き留めておくようにしたいと思いました。