学園ブログ

中3探究「保冷ウェアプロジェクト」中間ピッチ(田園調布学園×ニッケ) 

中等部3年生は「自分たちが学校生活で使いたくなる、暑い夏を快適に過ごせる保冷ウエアを提案しよう」をテーマに探究に取り組んでいます。この取り組みでは、生徒たちの制服を作っているニッケ(日本毛織株式会社)と中央洋服店のご協力を得ています。

6月17日(水)は、チームごとの中間ピッチ(進捗の確認)の日で、その様子を見学されにニッケ・中央洋服店の方が見学にいらっしゃいました。

ニッケの方は、まだ世の中には販売していない保冷ウェアの試作品を学校に持ってきてくださいました。そして、これらを使って生徒たちは場面を想定してプロトタイプ(試作品)を作り、試しています。

生徒の考えるシーンには、部活動や授業中、登下校中などいろいろな場面があります。

生徒たちは、グループごとに1人ユーザーを決め、その人がどんな時にどんな願いを持っているか(インサイト)を掘り起こします。そして実際に試作品(プロトタイプ)を作り、試して実証実験をしていきます。

今日は9つの班がそれぞれ、進捗状況を教員や企業の方にプレゼンしました。そして、今後の課題等のアドバイスをもらいました。

ある班は、登下校中の汗に悩むユーザーに注目しました。背中とリュックの間が汗で蒸れるため、リュックに装着できる袋上のプロトタイプを考案し、そこに保冷材を入れることで悩みの解消を狙いました。しかし冷えすぎてしまったり、結露で結局蒸れてしまったりという問題点が検証の中で見えてきました。肌と触れ合うときのゴツゴツ感や不安定感も気になるということで、布を挟みこんだり、たすき掛けにして安定感を増す次のプロトタイプを現在製作中です。

またある班は、陸上競技部の活動をしているユーザーに注目しました。練習中は運動の邪魔にならない程度の保冷材の活用して、練習の合間に熱くなった顔をメインに冷やすための保冷材の活用をそれぞれ考え、リストバンド型と帽子型の2種類の保冷ウェアをプロトタイプを考案しました。暑さだけでなく、日焼けを気にするユーザーに寄り添ったアイデアでもありますが、重すぎたり練習の邪魔になったりしないような形状を目指すには、具体的な検証がまだまだ必要そうです。

演劇部に所属するメンバーが多い班は、重い衣装を着た時の暑さに悩むユーザーに注目しました。中に着込むタイプの保冷ウェアだと衣装の形状に影響を与えてしまいます。薄くて、かつ保冷機能が維持できるという2つの矛盾を解決する仕組みづくりが求められます。「早着替え」も必要な場面に対応するべく、着脱のしやすさもテーマになってきそうです。

このように、中高生ならではのシーンが多く取り上げられていました。今の中学・高校生を観察してみると、登下校中や体育・部活動にグラウンドへ移動中などは両手が空いていません。例えば右手で日傘をさし、左手でハンディファンを持ち……という状態です。両手があいていないため、ウェアで解消できる「暑さ対策」はこれから必須といえるでしょう。

今後、ユーザーの視点に立ったよりよいアイデアが生まれることを期待しています。

(担当 坂本・長岡)