わたしを、世界を、変えた本
- 図書館教育

図書委員会で第2回ビブリオバトルを行いました。
出場本は以下の3冊です。
『イシュタム・コード』 川口裕海 文芸社 2012年
『天久鷹央の推理カルテ』 知念実希人 新潮社 2014年
『少女地獄 夢野久作傑作集』 夢野久作 東京創元社 2016年
(現在、すべて貸出中)
チャンプ本に選ばれたのは、『少女地獄』(夢野久作)です。
紹介した高等部2年生は、「人を選ぶ本だが、私は中等部2年生の時にこれを読んで、世界が変わった。自分自身も変わった。それくらい衝撃的な本だった。もし誰かが読んでくれて、この本を好きになってくれたら、私はその人と握手したい」と語りました。夢野久作のペンネームの由来、各編の中身について説明もありました。作家・夢野久作への愛がつまっていました。「わたしを変える、世界を変える本」と出会えるのは、‟10代の今”だからこその体験です。
ビブリオバトルの話題をもうひとつ紹介します。
先日、サークル読書会に参加してきました。サークル読書会とは、近隣の私学が集まって、1冊の本について語り合う読書会です。40年以上続いてきた歴史があります。
今年度、第1回は國學院久我山高校が会場でした。ここでもビブリオバトルが行われました。様々な学校の生徒を交えて編成されたグループでは、お互いに顔を合わせるのも初めてです。最初、各グループから聞こえてくる声は小さいものでした。しかし、本を介するとあっという間に盛り上がり、あちこちから笑い声が聞こえてきました。この日、本校の図書委員長が紹介した本は、初めてチャンプ本に選ばれました。いい笑顔です。
来年には本校でもサークル読書会を主催します。
どんな本を読書会のテーマに選ぶのか、これから図書委員で話を進めていきます。(司書 松井)