学園ブログ

大学の学びを知る 中3・高1特別講義

昨日の5時間目は、特別講義でした。
これは高大連携プログラムの一つです。本校では進路・キャリア教育のなかで生徒一人ひとりが自分の進路について目標を確立していけるようさまざまな支援をしています。
中等部3年生と高等部1年生は、自分の興味ある学科の講義を聴いて、さまざまな「学問」の入り口を知りました。

19の大学から先生方をお招きしました。今回はそのうち5講座はオンラインでしたが、ネットを通してならではの緊張感がありました。(ある大学の先生は、画面越しに、一人ずつの生徒の名前や顔が瞬時にわかるため質問も度々されていました。)

対面授業の先生方は、実際の簡単な実験も交えるなど、工夫をこらした内容でした。音響工学では、実際に生徒が音の聴き比べもしたようです。
今回も、心理学や文化人類学、比較・国際教育学、法学、教育学、農業経済学、データサイエンス、生物学、食品科学、薬学、動物応用科学、応用物理学、看護学など多岐にわたっています。

生徒は、さまざまなジャンルの「学問」の一端を知り、これからの大学での学びにますます意欲を持ったようでした。
農業経済学の先生からは、近代農業の特徴を教わりました。肥料を使うと、環境が悪くなることもあるが、一方で生産性が高まり、食料問題の深刻化を防いできた一面も知らされました。「高収量品種」のことや、在来品種と近代品種の違いを、イネを例として説明されていました。近代品種は、在来品種と比べて日光を吸収しやすく、光合成の能力が高いことなど図解でわかりやすく説明されていました。
普段食べているコメの生産の裏にある「農業経済学」という分野を知ったことで、生徒は今日からイネを見る目も少し変わるかもしれません。

職業や大学の学部学科に興味を持ち始めたときに役立つのが、いろいろな本や雑誌です。
本校の図書館では、2か所にわけて進路の本を手に取りやすく置いています。
今日、興味を持った学問にぜひ注目してください。
学問、学部学科など進路関係の本は新しいものが出版されたらすぐに注文して図書館に蔵書として入れています。

図書館には、進路に関する本がたくさんあります。学部の内容がわかる本はもちろん、専門の学部に行くとどのような仕事に結びついていくのかを実際に働く人が紹介した本も多くあります。
本は使われてこそ、本の命を果たすというもの。この機に進路の本も1冊借りてみましょう。

早速今日の放課後には、学部を知る本を中等部3年生が借りていきました。

保護者の方へ
ご存知の通り、本校では保護者も貸し出しができます。来月の保護者会の日ももちろん貸し出しができます。

何気なくリビングに本を置いて、お子様が「この本なに?」という瞬間を待ってみてください。

いっしょに進路や本について、語り合うチャンスになるかもしれません。
(担当 二井)