学園ブログ

世界は広い、そして身近。ムハマド・ユヌス氏と対談

11月14日、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏の来日に合わせて、中高生が対談をする機会を得ました。
本校からもソーシャルビジネスに関心のある高等部の3人が参加しました。
懇談は1時間少しでしたが中身は濃いものでした。
集まった生徒は関東圏の中高生で、埼玉県の聾学校も含まれていました。
ベトナムやインドから日本の大学に来ている留学生も参加しました。
よって当日使われた言語は、日本手話、日本語、英語。多様な言語が見事に入り混じった対話でした。
私たちは同時通訳も利用しながら聞き取りました。

はじめにユヌス氏がご自身の経験を話されました。貧困層へのマイクロクレジットをおこなうグラミン銀行を作った理由や現在取り組んでいることなどを知りました。

その後各々があらかじめ出した質問の中から、一人ずつ問いかけを始めました。
中でも生徒たちの心をひいたのは
「無関心な人をどう動かすか」
「女性の社会進出を応援する取り組みの概要」
といったことでした。


参加した高等部1年生の生徒は、対話を通して次のようなことを考えたようです。

「対談を終えて私が感じたことは2つあります。
1つ目に、私たちは大きな力とそれを生かせる機会を持っているのに、その事に気がついていないということです。
ユヌス氏は私たち自身が、アラジンであり魔法のランプでありジーニーだとおっしゃいました。自分の力を信じて、大胆に行動するということが大切なのだと気づくことが出来ました。
2つ目に同世代から受けた刺激についてです。
自分と少ししか歳が変わらないのに、自分の考えたことや思ったことを発信出来ていて、自分はまだまだ未熟だと感じました。
また、それぞれ自分の意見をしっかり持っていて、私も見習いたいと感じました。」

また、高等部2年の生徒は次のように語りました。
「私は、今まで世界や日本の問題にまず目を向けることが大切だと思っていました。が、今回の対談を受けて、自分に何ができるか考えて行動に移すことこそが必要だと痛感しました。
子供や学生にとって大人からの圧力をどうすればよいのか、という質問に対し、ユヌスさんは今の子どもたちは人類史上最も力がある子どもたちだとおっしゃっていました。
社会のために自分が活動する、という一歩を踏み出すことは難しいことだと思いますが、私も何か少しでも貢献できることがあれば積極的に参加していきたいと考えました。」

この対話のことは、ヤフーニュースにも取り上げられました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191114-00010005-wordleaf-soci

また、NHKワールドニュースの取材も受けました。放送日などは未定ですが、

自分の意見を考えてしっかり伝える、という点でもとてもチャレンジになった一日でした。

 

(担当 二井)