書いて楽しむ物語 創作童話の会から
- クラブ・委員会活動
今年度最後の「創作童話の会」をおこないました。
これは、プロの童話作家をお呼びして、文芸部や有志が童話の書き方を学んでいる会です。
講師は、児童文学作家 深山さくらさんです。
初めて参加する人をはじめ、新作を発表する人や、手直しした作品を持ってきた人など、10人ほどの仲間でとても充実した時をもちました。
深山さんは、まずご自身がふだん創作する際の手順を簡単に紹介してくださいました。
深山さんによると、物語をつくる時は次のように考えるそうです。
「物語の”起承転結”(物語の順番)を4つに分けたときに、まず”転”から書き始めます。次に”起”で物語を立ち上げ、さらに”承”でエピソードを肉付けしていきます。そして、”結”で物語を締めくくります。何度も読み返し、”起”と”結”で物語の設定自体が変わっていないかどうかを確認します。『”起”と”結”は呼応する関係』になっています」
作家として実際にお話を紡いでいる深山さんだからこそのメソッドをうかがい、はっとした瞬間でした。
創作童話をすでに一度書いた経験のある生徒からは、こんな感想が聞こえてきました。
「これまで童話を書いたことがなかったので、すべてが新鮮だった」「読んでもらう対象が、”どんな年代の子どもなのか”と考えて、ふさわしい言葉を探していく作業にやりがいを感じた」「あまり物語を書いたことがなかったが、”まっ、いいか”では物語はできないとわかった」。
来年度の創作童話の会は5月を予定しています。
どんな物語が始まるのか、今からとても心待ちにしています。
(司書 松井)