学園ブログ

中等部文化講演会

本日の5時間目のHRでは、中等部生徒に向けて文化講演会が行われました。講演者は土田治夫さんでした。土田さんは本校生徒が中等部2年で参加する、山形県酒田市ファームステイの実行委員長を務められています。既にファームステイに参加した中等部2・3年生には馴染みがあり、土田さんが登壇されると歓声があがりました。

農業従事者として土田さんが日々感じられていることについて、貴重なお話を伺いました。特に印象的だったことは、収穫まで大切に育ててきた農作物が、環境の変化や自然災害で被害を受けてしまうことや、野生の動物によって荒らされてしまうことは、悲しみを通り越してショックだとおっしゃっていたことでした。日本は食料の自給率が低く、その多くを海外からの輸入に頼っています。安い海外産の農作物に押され、国産の農作物が売れなくなることや、自然災害などで被害を受けた農地の再生が難しいことから、農業をやめてしまう人もいます。このままでは、日本は食料の輸入をさらに海外に頼らなければいけなくなってしまいます。農業では日々技術が発達しており、これからは経験が少なくても農業を始められるようになっていくというお話もありました。

中等部1年生からは、8月のファームステイが楽しみになったという声や、災害などで農作物が大きな被害を受けることを初めて知ったという声が聞かれました。また、食べ物を粗末にせず、農家の方へ感謝の気持ちを忘れないようにいただきたい、という生徒もいました。今年もまたファームステイで酒田の豊かな自然に触れられる日を楽しみにしています。(中等部1年担任 西尾)