学園ブログ

講演「お米事情について」(中等部2年生 土曜プログラム・コアプログラム)

中等部二年生の土曜プログラム・コアプログラムでは、奥沢商店街で精米店を営んでいる福田詔三さんをお招きして、講演を行っていただきました。テーマは、「お米事情について~もみ殻から収穫まで(脱穀からの精米を含む)お米を取り巻く社会と農業~」です。

校舎2階の庭園で育てていたつや姫の苗を、10月に刈り取り、クラスの教室で1か月間天日干しをしました。先日のHRでは脱穀を行いました。今日の講演では、脱穀した米を精米していただきました。お持ちいただいた精米機で精米する様子を、カメラで写して大きく投影して生徒たちが見られるようにしました。精米する前後で重さをはかり比べて下さり、なんと10%は「ぬか」の重さだったことも知ることが出来ました。その後、取り除いた「ぬか」を回していただき、触らせていただきました。「ぬか」にはビタミンが豊富に含まれており「ぬか漬け」を作ると野菜に栄養素が入るのだそうです。その他にも発酵する性質を生かして様々な食品や肥料づくりにも使われていることも学ぶことができました。

質疑応答では、「米俵は何キロくらいあるのか」、「雑穀米について」、「アルファ米」についてなど、様々な質問が出ました。一つ一つの質問にご丁寧に答えて頂き、たくさんの情報を教えて頂きました。生徒たちは真剣に耳を傾け、じっくりと聞いていました。

今回の講演を通して、米について、深く、また幅広く学ぶことが出来ました。生徒たちは一年間、苗から育ってゆく過程を見ながら、脱穀、精米を見ることが出来ました。お米を食べる際に、生産者への感謝の気持ちを持って味わえるようになったのではないでしょうか。

(中等部2年担任 長峰)