「人を通して本を知る、本を通して人を知る」
- 図書館教育
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図書委員会では継続的にビブリオバトルを行っています。コロナ禍ということもあって、約1年ぶりの開催となりました。
まずは簡単なルールを説明し(公式ビブリオバトルHPのルール説明動画がおすすめです)、発表順を決めます。今回の発表参加者は高等部1年生と中等部3年生の計4名でした。
トップバッターは最も緊張感のある中でスタートします。5分間のタイマーが、発表者の心音のように一刻一刻を知らせていきます。発表が終わったあとは3分間の質疑に移ります。
ビブリオバトルのおもしろさは、その人なりの本の紹介にもありますが、参加者からの質問によって盛り上がったり、より深い本の中身を知ることができたりすることも魅力の一つです。
「本を読んだことで、事実に対する解像度が上がった」と答える発表参加者。
帯のデザインを推しています。熱い思いが止まりません。
忘れられない文中のエピソードがどんどんでてきます。
本の一節を朗読しています。
どの生徒も真剣な表情で聞き入っています。
今回は聴衆に担任教員の姿もありました。ビブリオバトルでは、普段クラス内ではなかなか知ることのできない生徒の気持ちが聞けることも。
最後に「どの本が一番読みたくなったか」を基準に投票し、チャンプ本を選びます。
チャンプ本をとった生徒は、「初めてビブリオバトルにでたが、うまく話せたか自信がなかった。でも自分の好きな本を読みたいと思ってくれた人がこんなにいるんだとわかってうれしい」と話していました。
ビブリオバトルの精神は「人を通して本を知る、本を通して人を知る」です。4冊の本と4人の言葉を通して、生徒たちはどんなものを感じたのでしょうか。図書委員会ビブリオバトルでは委員以外の参加も大歓迎です。次回は11月を予定しています。(司書 松井)
今年度 第1回ビブリオバトル出場本
『原子雲の下に生きて』 永井隆 サンパウロ 1995年
『ただしい人類滅亡計画 半出生主義をめぐる物語』 品田遊 イースト・プレス2021年
『草原の少女エスタ』 エスタ・ハウツィヒ 原書房 1993年
『本を守ろうとする猫の話』夏川草介著 小学館 2017年 ★チャンプ本