学園ブログ

高等部2年 学習体験旅行 事前プログラム1日目

土曜日から始まる九州学習体験旅行に先立って、今日と明日の2日間で事前学習プログラムに取り組みます。

1日目の本日は、午前中に水俣病の専門医の緒方俊一郎先生と、語り部の吉永理巳子さんにお話を伺い、午後は意見文作成に向けた小論文の講義を受けました。事前にお送りした質問に答えてくださるお二人の話に熱心に耳を傾け、一生懸命にメモを取る姿が印象的でした。昼食は九州の名産品を利用したお弁当を取り寄せましたが、黙食ではあったものの、とても嬉しそうに食べていました。明後日からの旅行に繋がるよい体験となりました。

 

以下は、旅行委員の生徒の感想です。

今日は九州学習体験旅行の事前学習プログラムとして、緒方俊一郎先生と、吉永理巳子さんの話をお聞きしました。

 緒方先生が胎児性水俣病の患者さんを見たときに、言語が話せないという事実に衝撃を受け「医療以前の問題」と思われた、という話が特に印象的でした。また、言語障害のある患者さんの言語学習のために特別養護施設を建てたというその行動力に、とても感銘を受けました。

 また、水俣資料館の語り部である吉永さんのご家族の話からは、正しい情報の大切さや、語り部として公の場に出るまでの様々な葛藤について伺い、今の時代でも、いつ同じようなことが起こるかも分からないという話に、他人事ではないことを学べました。

 お二方のお話を聞いて、水俣病の問題は簡単に終わる問題ではないと思いましたし、水俣病の問題はまだ終わっていないということも理解することができました。他人事ではなく、自分達のことだと思ってこれからも調べ、学び、考えていくことが大切だと思いました。