一行で撃つ! 冬休みに何を読む?
- 図書館教育
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冬休み貸し出しが始まっています。ひとり10冊まで。
今日は試験最終日とあって、試験が終わった生徒が続々と図書館をおとずれました。
1日で200冊近く貸し出されました。
実は、いま面白い展示をしています。
「あなたを撃つ1行」
ここでは本の表紙は見えません。そのかわり、冒頭の1行だけが引用された紙が封筒に貼ってあります。
表紙やタイトルを読書の判断材料にしなかったら、どんな本を選ぶのか? 思わぬ出会いが待っています。
気になった一行があれば、それを袋ごとカウンターに持っていきます。
貸出のときに初めて中身と対面できる仕掛けです。
本の福袋のようなものです。(群馬県の公共図書館での取り組みをヒントにしました)
たとえば、これは何の本だと思いますか?
「プレゼントのないクリスマスなんて、クリスマスとは言えないよ」
暖炉の前の敷物に寝そべってジョーが不満そうにつぶやいた
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これは、『若草物語』でした。
この本を手に取って貸出をした生徒は、封筒を開け、タイトルを目にした途端こう言いました。
「前から題名は知っていたけど、まだ読んだことがなかったのでうれしいです。
運命の1冊ってかんじがしますね。」
そう、1行で心が撃たれた本を手に取ることは、本の方があなたを選んでくれたに等しいのです。
ぎゅんと心をつかまれたらそれをまず読んでみよう。
冬休みはこれからです。
心に栄養をもらえる1冊と出会えますように。
(図書館 二井)