学園ブログ

「人知の先へ、人知の奥へ」ーー早稲田大学による人文系の学びを知る会

2022年7月22日(金)1学期終業式の午後、早稲田大学文化構想学部の小村優太准教授をお招きして、「人文系の学びを知る」会を開催しました。高等部1~3年の93名が参加しました。

早稲田大学には人文系の学部が2つありますが、まず「文学部」と「文化構想学部」の違いについて、一般的には学問と見なされない題材や、他の学問分野等と連携させて「学ぶ」=「つくる」のが「文化構想学部」なのに対して、伝統的な学問手法などを用いてテーマを掘り下げて「学ぶ」=「極める」のが「文学部」であると、説明してくださいました。

また、両学部のコースについても具体的にお話してくださいましたが、文化構想学部には「多元文化論系」(地域研究)・「複合文化論系」(思想文化概念)・「表象・メディア論系」(メディア・イメージ)・「文芸・ジャーナリズム論系」(文学者の教授陣が充実しているとのこと)・「現代人間論系」(哲学・社会学・心理学)・「社会構築論系」(現代史・現代の諸課題・歴史)の6つの論系があり、文学部には18もの多岐に及ぶコースが設定されており、人文系の学びの広がりや奥深さを実感することができました。

この他に、早稲田大学の特色として、1年でさまざまな学問に触れ、2年から専門コースを選択する「1・3制カリキュラム」や、1000科目以上の「ブリッジ科目」についてもお話がありました。

後半では、卒業生2名がオンラインで参加してくれ、大学生活や卒業後の進路などについて自分の体験を踏まえて話してくれました。そのうち1人は、専門コースを選ぶきっかけとなった大学の講義の紹介し、多様な背景を持つ学生から大いに刺激を受けたと話してくれました。またもう1人の卒業生は、高1の時に早稲田大学のオープンキャンパスを訪れたことが進路について考えるきっかけとなったことや、大学では自分のことをじっくり考える時間があるので成長できると話してくれました。

今一番楽しいことは何か、高3の夏は何をすべきか、など参加した生徒から次々と質問が出て、あっという間の75分間でした。(進路支援部)