学園ブログ

中等部3年 『橋のない川』鑑賞会

中等部3年生は、11月の学習体験旅行の事前学習の1つとして、映画『橋のない川』(1992年 東陽一監督)を講堂で鑑賞しました。

この作品は住井すゑの同名小説を映画化したもので、被差別部落の存在に対する憤りと彼らへの想いをつづった作品である一方で、青春群像劇の一面もあります。20年以上にわたって本校で上映している作品で、新日本映画社の方に今ではとても貴重な35㎜フィルムをセッティングしていただき、鑑賞しました。

上映後には、この作品でプロデューサーを務められた山上徹二郎さんをお招きして講演していただきました。山上さんからは、この作品を通じて「身近な差別に目を向けてみてほしい」「差別された者は必ず差別する、ということをどう乗り越えるか」というメッセージをいただきました。

 

  

講演会の後半には、山上さんがプロデューサーとして携わり11月3日(金)に公開される『さよならほやマン』(2023年 庄司輝秋監督)でヒロインを務められた呉城久美(くれしろ くみ)さんにもお話しいただきました。中3の生徒に向けて、役者という仕事の魅力について語っていただきました。

生徒は中間試験のあとで少し疲れていたようでしたが、熱心に鑑賞していました。この作品が、この場で終わらずにこれからの公正な社会を考え続けるきっかけになればいいと思っています。

『さよならほやマン』https://longride.jp/sayonarahoyaman/index.html

(社会科 大金)