学園ブログ

東京大学駒場リサーチキャンパスに参加しました

土曜プログラムの午後、中3生徒11名、高1生徒5名で、東大駒場リサーチキャンパス公開2018に参加をしました。
近代的な建物の中に研究室がずらりと並び、生徒たちは興味のある分野の研究室に足を運び、パネル展示で説明を受けたり、体験をしたりしました。

最初に足を運んだ、「再生医療のための細胞の培養と組織化にとり組む」研究室では、中国からの大学院生に英語で説明を受けました。難しい単語もありながら、パネルなどを参照して聞きました。留学生の英語の堪能さに、みな驚いていました。

次は、「予測医療に向けた循環器系シミュレーション」の研究室に足を運び、血液の流れの見える顕微鏡をのぞいたり、3Dグラスをかけて、立体的に臓器を見たり、VR眼鏡で脳の中を見たりしました。手術前のシミュレーションに使えるそうです。こちらは、韓国、中国の大学院生から日本語で説明を受けました。実際の手術にどう生かされるかを体感できました。

「海洋再生可能エネルギー」の研究室では、日本人の大学院生からの説明に、質問などをしながら熱心に聞き入りました。波による再生可能エネルギーが実現化しており、売電もできていることに、生徒たちもとても驚いていました。国のエネルギー政策についての流れなど、授業で学習した内容とあいまり、とてもよく理解できたようです。

本校の特別講義で毎年教えてくださっている志村先生の研究室では、ホログラフィックメモリーの記録の様子を見学できました。オレンジ色の光の実験室で、部屋の光がなぜオレンジ色なのか、質問をされたことにも、答えられました。実験室の中では、韓国からの留学生に日本語で説明を受けました。また、高校時代に何をしていればよいのですか、という質問に、志村先生からは、国数英をしっかり学ぶことが大切、と話がありました。数学は必須、英語も論文を書いたり説明をしたりするのに必要、そして、何より国語が一番重要、特に自分の研究してきたことを人にわかるように伝える力が不可欠というお話もしていただきました。また、外国人が多いのですね、と問いかけには、修士課程は日本人が多いが、博士課程は半分外国人だとのことでした。海外からの大学院生の熱心さと、共通言語としての英語の重要性も痛感しました。

多くの研究室に運び、最先端の研究の様子、大学の様子、社会とのつながりなど多くのことを学びました。とても楽しそうに回っていた姿が印象的でした。会場が広く、写真が一緒に回った高校生グループのもののみですが、中学生も大いに楽しめたようです。進路選択の一助、学びの原動力になっていくことと思います。(進路指導部 兼子)